今年も続出?! 餅が喉に詰まってしまう原因と対策5選
こんにちわ。sakanaです。
毎年正月には必ずと言っていいほどお餅を喉に詰まらせてしまい、
救急搬送されてしまう人(高齢者)がいますよね?
今回はその原因と対策を5つリハビリ職の視点から考えていこうと思います。
自分の家族が搬送されてしまわないよう気をつけないとですね。
原因その1 飲み込む力の低下

純粋に飲み込む力が弱ってしまっています。
歳を重ねると衰えによってむせやすくなります。
液体状のものや大きい固形の物は誤嚥のリスクが高まります。
対策
◎飲みこみの力を強くする
- ブローイング(コップに水を入れ、ストローで空気を送りブクブクする)
- 頭部挙上法(寝た姿勢で顔だけ持ち上げ、お腹をみる)
- 冷却刺激法(氷を口に入れ口の中を刺激する)
どうしてもだんだん身体は衰えるものです。
飲み込む力も例外ではないので、『なんかむせやすくなったな』と思ったら
上記の方法で誤嚥の予防をしましょう。
原因その2 噛む力、舌の力の低下

上記と少し似ていますが、噛む力、舌の力も徐々に衰えます。
ここで知っておいてほしいことは「なぜ噛むことが必要なのか?」ということです。
噛むことは飲み込む前の準備段階です。
食べ物を小さくすることで喉を通過しやすくなりますし、
唾液で食べ物をコーティングすることで滑らかに喉を通過できるわけです。
対策
◎噛む力、舌の力を強くする
- 普段からよく噛む習慣をつける
- 棒付きの飴を舐めて舌の運動をする
- スルメなど硬いものを口の中でむしゃむしゃする
ただ努力するのではなく、何かを味わいながらがポイントですね。
辛いことは続きませんから(笑)
毎日の食事を楽しみましょう
原因その3 危険認識の低下

私はこれが一番の原因だと思っています。
毎年話題になっていることですから、割とみんな気をつけているはずなのですが・・・
俗に言う「認知症」「認知症予備軍の人たち」は「餅は喉に詰まりやすいから危険だという認識がない」のです。
家族に「餅は危ないから気をつけてね」と言われてもすぐに忘れてしまうのです。
対策
- お餅を食べない
- 食べるならば小さく切ってあるものを家族が準備する
- 誰かが近くにいる時に食べる
食べないのが一番なのですが、そうはいかないのが現実ですね。
少しだけ食べたいのであれば家族のいる時に食べ、
毎日食べたい場合は小さく切ってあるものを家族が準備することが大切です。
原因その4 冬場の乾燥

実は冬の乾燥も喉に詰まる原因になります。
喉の水分が減少すると喉を通る時の滑らかさが低下します
結果、喉に詰まりやすくなるのです。
対策
- 加湿器を置く
- 温かいお茶等を飲んでから食べる
- 食事の際はお餅からではなく他の物から食べる
意外と加湿器がない家庭が多いのです。ない場合は購入することをお勧めします。
乾燥すると風邪、脱水、肌の乾燥等、他のトラブルにもつながるので対策しておきましょう。
原因その5 餅は喉に詰まりやすい性質

いろいろ原因を書いてきましたが、餅は喉にすごく詰まりやすい食べ物なんです。
大きな形状ですし、ネバネバして喉に引っかかりやすいし・・・
対策
・食べないこと、これに尽きます(笑)
まとめ
餅が喉に詰まってしまう原因として
- 飲み込む力の低下
- 噛む力の低下
- 危険認識の低下
- 冬場の乾燥
- 餅は喉に詰まりやすい性質
の5つを紹介してきました。
このなかでも危険認識の低下が一番の原因であると考えています。
おもち
おいしいですよね?(笑)
少しの工夫で安全においしくおもちを食べましょう!