リハビリの効果を出す方法4選
こんにちは。作業療法士のsakanaです。
早速ですが、
「リハビリをやってるけど成果が出ない」
「やるなら短期間で結果を出したい」
と考えている人も多いのではないでしょうか。
今回紹介する4つの方法を実践することで、8.9割型リハビリの効果が上がると思います。
というのもこれまで数年間訪問のリハビリを行なってきましたが、
これから紹介する4つのうちいずれかが行えていないケースがとても多かったです。
そして全て行えていたケースは改善が早かったという実体験があります。
この記事は一般の人だけではなく、新人セラピストさんにも見てほしいなと考えています。
運動するだけがリハビリ職の役割ではないことに気付いてもらえたら嬉しいです
リハビリ効果を最大限引き出す方法4選

1.睡眠、休養をしっかりとる
疲れていたり、眠いと運動どころではありませんよね?
眠い(覚醒レベルが低下)と全てのパフォーマンスが低下します。
体に力が入りにくいし、入っても急に抜けてしまう。セラピストに説明を受けても頭に入ってこない。考えることができないなど良いことはありません。
結果、ただリハビリに参加しているだけでほぼ効果が得られないということが起こりうります。
じゃあ夜早めに寝ればいいんですね!「〇〇さん早めに寝るようにしてくださいね!」と声かけするだけでは何も解決になりません。
ただ大事なのはなぜ眠れていないのか?これを考えることが重要です。
よくある理由は下記の通りです。
- 昼間に寝てしまい昼夜逆転している
- 栄養状態が不良で活動できない
- ベッドのマットレスがあっておらず体が十分に休まっていない
- 薬の副作用によって眠気が強い
- 日常生活の刺激が少ない
これらを解決していくことでしっかり休養できるようになります。
やみくもにリハビリするだけでなく、別の側面から原因を探っていけると良いと思います。
2.薬をしっかり飲む

まずは薬をしっかり飲んで、身体の状態を万全にしなければいけません。
病院では看護師さんが管理しているので問題ないですが、自宅では乱れてしまうことがあります。
血圧が高いのであれば、降圧剤を飲まなければいけませんし、血糖値が高いのであればインスリン注射をしなければいけないといった感じです。
血圧が高い状態で運動をすると血管へ負担をかけてしまい、最悪脳出血といった病気になってしまう可能性もあります。
高血糖のまま長い時間を過ごすと血管が血管や臓器が傷ついたり、神経が傷つくことで失明してしまうこともあります。
高齢の人が自分で毎食後に服薬するとなると忘れてしまうことが多いんです。
これを回避するために訪問セラピストたちは四苦八苦することがあります。
そのためによく使うのはこれです。
服薬カレンダーを使い、目につきやすい位置に設置することで飲み忘れを防ぎます。
3.栄養をしっかり摂る

とても大事です。
まず動くにはエネルギーが必要ですし筋肉をつけるにはタンパク質が必須となります。
痩せ型の人にありがちなのですが、食事を摂れていないのに筋トレは頑張っているケース。
これは逆効果になってしまうことがあります。
基本的に運動をする際は脂肪を分解してエネルギーを生み出すのですが、脂肪が少ない人は
筋肉を分解してエネルギーを生み出してしまいます。
この現象を繰り返してしまうと筋トレしているはずなのに筋力が低下していってしまいます。
新人セラピストさんにありがちなんですが、セラピストさんもリハビリ前にしっかり
食事が摂れているか確認したほうが良いですね。
4.プロの助言を実行する
僕は数多くの患者さんやそのご家族さんにリハビリや上記の情報提供をしてきました。
しかし提案した内容を実行しないケースがとても多いです。
「今まではこの方法でやってきたのでもう少し続けてみます。」
「薬は少しくらい飲まなくてもいいですよね。」
「お肉は好きじゃないから食べないのよ」
「運動すると疲れちゃうじゃん。」
いやいやいや。話を聞いて、実践してくださいよ。
あなたが最短で良くなる方法を提案しているのですから…ってことがよくあります。
もちろん僕の誘導が下手であることも原因ですが、家族も協力的じゃないこともよくあるんです。
この記事を読んでくださった方は今関わっている医療職の人の助言をぜひ聞いてください。
今の状況より絶対良くなりますから。
おわりに
いかがだったでしょうか。
正直誰でも知っていること、当たり前のことを実践するだけでリハビリの効果を高めることが
できます。
単純に運動するだけではなく、身体のパフォーマンスを上げるためには身体のメンテナンスが必要です。
今回の記事を参考にぜひ4つ実践できているか確認してみてください。