訪問リハビリへの転職が向いている人の特徴9選【現役の訪問作業療法士が解説】
こんにちは。sakanaです。
この記事は訪問リハビリ職に転職しようと思ったけど、「自分は向いているのだろうか?」「経験者の考えを聞きたいな」
そんな人向けの記事です。
僕は2016年に訪問リハビリ職に転職し、現在も継続しています。
今回は僕の独断と偏見で訪問リハビリに向いている人の特徴を紹介していきます。
訪問リハビリへの転職が向いている人の特徴9選【現役の訪問作業療法士が解説】
まとめるとこんな感じです。
- 傾聴するのが好き、得意
- 運動習慣がある
- 長く利用者さんと関わりたい
- 自己研鑽の習慣がある
- 車の運転が苦じゃない
- 福祉用具に興味がある
- 住環境に興味がある
- 幅広い疾患に関わりたい
- スケジュール管理が得意
1個ずつ解説していきます。
1.傾聴するのが好き、得意
「あなたって聞き上手だよね」と言われたことがある人は訪問リハビリに向いています。
リハビリ職は傾聴の方法をひと通り学びますが、実践できている人は少ない印象です。
「ここはこうなっているから、こうしたら良くなりますよ」ドヤ。みたいなことをやらずに、聞かれたら答える程度が良いです。
人は基本的に自分が話したいものです。利用者さんのなかには日常ではほとんどコミュニケーションをとらない人もいます。
週1回のリハビリの時間はたくさん話せて楽しい。リハビリの時間が楽しみになるような関わり方が大切です。
2.運動習慣がある
運動の指導をしにくる人の体がたるんでいたら説得力ないですよね?
少なくとも週一回は何かしらの運動をし、利用者さんに運動について聞かれた時に答えられるようにしましょう。
運動習慣のない先輩セラピストがが腰痛になり、しばらくリハビリを提供できない。こんな現場を僕は見たことがあります。
とてもカッコ悪いので、運動習慣はとても大切です。
最近はちょこザップというライザップの簡易版が増えてきましたね。着替えなしでも利用できるようなので気軽に始めることができます。
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3.長く利用者さんと関わりたい
回復期リハビリテーション病院にてリハビリできる日数は最大180日(半年)です。
一方、訪問リハビリには期限がないので、数年関わることも珍しくありません。
ゆっくりと時間をかけて関われるので、介護方法や自主訓練指導、福祉用具提案といった内容を時間をかけて行うことができます。
僕自身も現状5年以上関わっている人がいます。このままいくと何十年も関わることになりそうです。
4.自己研鑽の習慣がある
病院勤務であれば定期的に研修があると思います。しかし訪問看護ステーション等の訪問リハビリを提供する会社は研修が少ないです。
強制的な研修がないため、自発的に学習しなければ知識、技術は停滞しがちです。
また利用者さんに対しても1人で関わることが多いため、他のリハビリスタッフが介入しないため、実例を通しての相談がしづらいです。
日々読書する人や外部の勉強会に定期的に参加する習慣がなければ、スキルの伸びは止まってしまうかもしれません。
僕はYouTubeで実技を学び、Kindle Unlimitedで知識を学ぶことが多いです。
5.車の運転が苦じゃない
都内の訪問リハビリ以外は車での訪問が多いです。リハビリ以外は一日中車の中ということもよくあります。
なので、好きじゃないけど、嫌でもない。最低限こんな人がいいかなと思います。
首都圏内や地方都市近辺は危ない歩行車、自転車で溢れかえっているので、心にゆとりがないと割と事故ります。
こちらの記事で訪問リハビリでそろえておくと便利な道具を紹介してます。
車内で使える道具もありますので参考にしてください。
6.福祉用具に興味がある
訪問リハビリをしていると初回や利用者さんの身体状況によって福祉用具(杖やベッドなど)を提案することが多々あります。
利用者さんにとって福祉用具に関して質問できる人は限られます。ケアマネはあまり詳しくなく、福祉用具業者は頻繁には訪問しないって感じです。
そこで訪問リハビリ職が福祉用具に関して質問されることが多いんです。
福祉用具は新しいものが追加されますし、使い方がややこしいものもあります。定期的に情報を仕入れ、説明できる人は重宝されますね。
7.住環境に興味がある
長く利用者さんに関わっていると身体機能が変化します。そこで新しく手すりを設置したり生活動線を検討することもあります。
住宅改修の実施頻度は回復期の家屋評価と比べると少ないですが、自分1人で検討しなければならないこともあります。
雑に検討せずにしっかりと興味を持ち、検討できる人が向いていますね。
8.幅広い疾患に関わりたい
病院、クリニックによってはほぼ脳血管障害、ほぼ整形というようにある程度診る疾患、外傷が固定されることがあります。
しかし、訪問リハビリでは多種多様なケースを診ます。
パーキンソン病などの難病や脳血管障害、大腿骨頸部骨折などに加え、発達障害、精神疾患を合併していることもあります。
様々な病院の医者からの指示のもと、リハビリを処方されるので、時には滅多に関わることのない疾患も目にします。
幅広い疾患に関わりたいと考え、情報収集できることが望ましいです。
9.スケジュール管理が得意
訪問リハビリでは利用者さんが受診で休みになったり、自分が休むために振替したり、担当者会議をするために介入時間外に訪問したりとイレギュラーなスケジュールを組むことが多いです。
病院では管理者が全員のリハビリ予定を組み、それに従ってリハビリを行うだけというセラピストも多いと思います。
訪問では基本的には1人の利用者さんには1人で対応することが多いです。利用者さんまたは自分に予定ができた際は自分でスケジュール調整をしなければなりません。
具体的にはこんな感じで管理します。
・ケアマネから「担当者会議をしたいので、空いてる曜日、時間を教えてください」 →火曜日の13時から、または金曜日の15時からであれば参加可能ですと連絡 ・利用者さんから「来週は火曜日は受診なのでお休みでお願いします」 →「代わりに水曜日の14時なら訪問できますよ」
日常的にスケジュール変更が発生するため、自分のスケジュール管理をすることが必須です。急なスケジュール変更でも動揺しない人が訪問リハビリには向いていますね。
おわりに
今回は独断と偏見で訪問リハビリが向いている人を紹介しました。
もし自分に当てはまらなくても熱意があれば大丈夫です。
今回書ききれなかった内容も多いので、もっと話が聞きたい!と思った人はTwitterまで連絡ください。
転職手順についてはこちらの記事でまとめています。ぜひ参考にしてください。